大谷吉継の日記:第23回 ほっこり祭りⅢfeat戦国王子
10月31日
今日は戦国ハロウィンだけど、戸田くんと平塚くんは忙しくて今年は参加できないらしい。暇人な小西行長だけが魔女に扮して宇土から越前にやって来た。
「久しぶり。今年の小西は、魔法で三成とか高山右近くんを出してくれないの。」
「年のせいか俺はもう魔法が使えない。」
「それでは今年は私が代わりに、飛びっきりの魔法を使います。」
「は?」
「いでよ、戦国王子様!」
と私が戦国ステッキを振ると、
「小西、久しぶり!」
と宇喜多秀家様がふすまから出てきた。
「え。はち、八郎さま!?」
小西は腰を抜かした。
「何故ここに・・・というか背中に腕四本もつけて、その仮装何ですか。」
「銀一貫かけて興福寺の阿修羅像に扮してみたんだけど、どう?」
「よくお似合いです、じゃなくて八郎さま!銀一貫って、国を率いる者がそんな贅沢をしてはいけません。」
「嗚呼、十数年ぶりに小西に叱られた・・・」
「感動しないでください。それから…」
「それから?」
「それからニンジンちゃんと食べてください。」
「食べるよ。食べるけど、小西は大名になった挙句、遠く宇土にまで行ってしまうなんて…」
秀家様は小西の手を取り、泣いた。
「ズズッ。」
「いい所で茶をすするなっ!」
「あ、ごめん、ごめん。」
大成功しすぎて失敗しちゃった??
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2011-10-31 公開
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