大谷吉継くんの日記:第13回 ほっこり祭りⅠfeat日本一の頭でっかち
10月30日
先日から持病が重く、私は床にふせていた。そんな私の見舞いに、戸田くんと平塚くんがやって来て、うちの屋敷をハロウィンの飾付けで華やかにしてくれた。
「大谷先輩、今夜はちまきでお祝いしますか。」
「ちまきでお願いします。」
「そんじゃオレ、矢文で出前取ります。」
「ハロウィンをちまきで祝うな。せめて鶏肉にしておけ。」
と全身真っ黒な格好をした小西行長が、いきなり現れた。
「今年の俺は、魔女に扮してみた。」
「私の他にハロウィン参加者がいないから、そんなダサい格好で宇土からここ越前まで来ちゃったんだ。」
「そういうこと言うのなら、俺の魔法でスペシャルゲストを出してやらんぞ。」
「は?」
「出でよ!日本一の頭でっかち!」
と小西は、頭に大きな星がついているステッキを振った。すると
「大谷、久しぶり。」
とふすまから石田三成が出てきた。
と私は三成の手を取り、感激の余り涙を落した。
「魔法で三成を出せるなんて、小西は本当にすごいよ。」
「冗談だろ、マジで言ってんの?!」
「大坂から普通に歩いて来ました。」
「大谷先輩、ちまき届きましたよ!」
「なんだか、とっても賑やかなハッピーハロウィンっす!」
私を心配してくれるヒトがこんなにいる。私はなんて幸せ者なんだろう。みんなありがとう。
それにしても魔法って本当にすごいなあ。
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2009-10-30 公開
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