大谷吉継くんの日記:第20回 ほっこり祭りⅡfeat日本一のキリシタン
10月31日
先日から持病が重く、私は床にふせていた。そんな私の見舞いに、戸田くんと平塚くんがやって来て、うちの屋敷をハロウィンの飾付けで華やかにしてくれた。
「大谷先輩、今夜はちまきでお祝いしますか。」
「ちまきでお願いします。」
「そんじゃオレ、矢文で出前取ります。」
「だからハロウィンを寿司で祝うな。せめてケンタにしておけ。」
と全身真っ黒な格好をした小西行長が、いきなり現れた。
「今年の俺も、魔女に扮してみた。」
「私の他にハロウィン参加者がいないから、今年もそんなダサい格好で、宇土からここ越前まで来ちゃったんだ。」
「そういうこと言うのなら、俺の魔法でスペシャルゲストを出してやらんぞ。」
「は?」
「出でよ!日本一のキリシタン!」
と小西は、頭に大きな星がついているステッキを振った。
すると「大谷様、どもう初めまして。」とふすまから高山右近殿が出てきた。
「いらなねえーーッ!」
「大谷様、この醤油につけて、ちまきを食べるとおいしいですね。」
と高山殿は、うちに届いたちまきを知らぬ間に食べ始めていた。
「それは私自ら醸造し完成させた、キッコーマン味の治部醤油とヤマサ味の刑部醤油です!」
「言っている意味がわかんねーッ!」
「まあまあ、小西サン!」
「今年もチョー楽しいほっこり祭りっす!」
高山殿には治部醤油と刑部醤油をおいしいって言ってもらえたし、私はなんて幸せ者なんだろう。今年もみんな、ありがとう!
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2010-10-31 公開
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