北条氏康くんの日記:36回 同世代、松永久秀


北条氏康 戦国22年10月28日

先日の三国同盟会議で入手した、松永久秀殿の男女の契りの指南書。私は、これを書いた松永久秀という男がふと気になって、綱成に調べてもらった。

松永久秀殿は奈良県の武将で、永正7年生まれ。殿と私が永正12年生まれですから、私達より五つ年上の同世代ですね。」と綱成はメモを見ながら教えてくれた。

将軍足利義輝を殺害し、主家の三好家は滅ぼし、奈良の大仏殿も焼失させています。目的の為なら手段を選ばない武将ですね。

「それは私も同じだ。私はこの度、滝山城(東京都八王子市)の大石道俊(どうしゅん)に、私の三男である氏照を養子に送り付けた。道俊には息子の憲重という後継者がいたにも関わらず。」

武蔵六所宮の祭祀を司る名門・大石一族にとってそれは、さぞや屈辱であったでしょう。下剋上と言ってしまえばそれまでですが。

「そんな下剋上という、熾烈な競争に身を置く中で、松永殿の本を読んでいると、なんだか私も恋がしたくなった。」「は?それ、タダのエロ本じゃないのですか。」「それがそうでもないみたい。」

今度生まれくる時は、いくさじゃなくて、恋がしたいなんて思っている。そんなことを、せっかく同世代なのに一生出逢うこともない松永殿に、もし話したら、「今、すればいいのに。」と笑ってくれるだろうか。

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