福島正則くんの日記:第45回 進歩的文化人
11月22日
ウォー!
愛知に住むわしが屋敷で漢文の勉強をしている所に、福岡の黒田長政殿が今日突然、遊びに来てくれたぞ。
「それ、論語でしょ。」と長政殿がわしが紙に大きく書いた『有朋自遠方来、不亦楽乎』の文字を見て言った。
「さよう、さすが長政殿。しかし、漢文のテキストから書き写してみたものの、イマイチどう読んでいいのかわからん。」
「朋(とも)有(あ)り、遠方より来(きた)る、亦(ま)た楽しからずや。…って読むのさ。」
「ほお!意味は?」「友達が遠い所から訪ねに来てくれる、なんと楽しいではないか。って意味さ。」「長政殿は何でも知っておるのじゃのお!」
「わしは戦国武将以前に進歩的文化人だからな。まあ、何でも聞いてくれたまえ。」
と言って長政殿が指先で自分のあご髭を伸ばした時、襖(ふすま)がガラッと開いた。と思ったら、
「進歩的文化人って何なのさ!」
と兵庫の孫(加藤嘉明)が叫んで現れた。そして、
「てか、市がベベベベ、ベンキョーしてるーーーーッ!」
と孫は驚いて後ろに倒れた。
進歩的文化人はわしにもわからんが、わしが勉強してたってそんなに驚くこたあ、ないだろ!
クッソおー!勉強して驚かれても、
明日も熱く行くぜ、ウォーーッ!
カテゴリ:福島正則くんの日記 | 2013-11-22 公開
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