伊達政宗くんの日記:第61回 おらより目立ってくれるな、毛利秀元15歳!


伊達政宗戦国28年3月30日

おばんでがす~。

文禄の役が始まったといえど、関東やとうほぐの諸大名は朝鮮へ出兵しなぐてもよかっだ。

だども、おらがいない戦争なんて華がないべ。朝鮮軍も、おらのいない日本軍では戦うハリってもんがないべ。

だからおらは、前年に朝鮮軍に敗れた晋州城再攻撃の為、増派軍として毛利秀元殿と共に朝鮮へ渡海しだ。

だども釜山(プサン)さ着陣しだら、信じられねえ光景が目に飛び込んで来だ。

首に縄さつけられた朝鮮の老若男女が幾人も、日本の商売人に非常に安い値で売られていだのだ。

おらは嫌悪の余り吐いだ。そして朝鮮さ来たことを後悔しだ。

本当に後悔しているのですか?

と、李舜臣に連戦連敗している藤堂高虎先輩がおらに声さかげた。

「生まれて初めて自己嫌悪だべ。」

とおらは泣いだ。

それはよかった。

「は?」

一番ダメなのは、私のように意味を見出せないまま、太閤に命令されたからといって、この戦争に加担しているような連中です。しかし意味あってここにいるのなら、後悔する必要があるでしょうか?

「高虎先輩…」

心配しなくても朝鮮軍は悪を一掃できぬほど弱くありませんし、この大戦争の華は政宗殿ではないかもしれませんよ?

毛利秀元

毛利秀元

と言って高虎先輩が指差した方向に、秀元殿がいだ。

彼は毛利輝元殿のいとこにあたる、田舎のお坊ちゃまだべ。

兜がまだブカブカじゃん!」「陣羽織も!」「かわいい~!!

と加藤清正・鍋島直茂・黒田長政ら諸将が騒いでいた。

「おらより目立ってくれるな、毛利秀元15歳!」

おらは秀元殿さ斬り込みに駆け出しだ。

ええ~~!!

まんず、おらは血迷ってここさ来たことを後悔している場合ではねがった。

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