明智光秀くんの日記:第46回 ごろつき、悪党、バサラ


明智光秀戦国25年9月23日

周知の通り、今、大名たちの間で流行っていること、それは茶器の収集である。

ついこの間まで、ごろつきとか悪党とかバサラとか言われていた人間たちだ。

茶器などというものに、本気で興味があるとは思わない。

勿論、本気で茶器を愛でている信長様や松永殿などもいる。反面、家康殿みたいに茶器から程良く距離を置いている人もいる。しかしこういう人々は例外といっていい。

では多くの大名らは何の為に茶器を収集するのか。理由は簡単。それが流行の先端だからだ。

では何故流行の先端を追いかけなければいけないのか。それをしていないと、大名たちから、自分の今いる共同体から疎外されるからである。

だからこそ、「俺には茶器のよさなんかサッパリわかんねー!」と素直に認めてしまった大名の方がカッコイイと思うのだが、残念ながら私はそういう大名にほとんどお逢いしたことがない。

明智光秀

明智光秀

他人や周りがいいと言ったモノを消費すればするほど主体性は失われ、ひたすら個人は卑小し、500年後くらいには画一的な閉塞した世界が広がっているだろう。

世界の、憂鬱な先端なるものがあるとしたら、我が国の、憂鬱の始まりは、今、私の生きているここに始まるのだろうか。

けれど顔を上げて、他人の欲望に従属せず、私は私の欲望を見つめ直そう。

今にもプツンと切れそうな、今日も戦うあなたと私の物語を繋ぐ為にも、私は私の欲望を取り戻そう。

ごろつきとか悪党とかバサラなどと言われ、旧権力から長い間、疎外されてきた私の意地にかけても、私は私の欲望を取り戻そうと固く決意した。

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