大谷吉継くんの日記:第19回 治部醤油と刑部醤油
9月24日
「世間じゃ私のことを、刑部少輔(ぎょうぶしょうゆう)って官名で呼んでくれる人もいるのだけど、私自身は先日まで刑部少輔を、刑部醤油だと思っていたんだよね。漢字間違えてた。」
と私はうちの屋敷に遊びに来た、戸田くんと平塚くんにカミングアウトした。
「流石は大谷先輩。人並み外れてます!」
と戸田くんが涙を流して感動した。
「それではこの際、大谷先輩の親友、石田三成殿の官名は治部少輔(じぶしょうゆう)なので、仲良く治部醤油と刑部醤油という二つの醤油を作ってみたらどーっすか。」
と平塚くんが目を輝かして言った。
「なんて素晴らしい提案なんだ!是非作ろう!」
と私が叫んだ時、
「おまえら、相変わらず不毛だな・・・」
と小西行長がうちに遊びにやって来た。
「あ、来月のほっこり祭りに出るヒト、こんにちは!」
と小西は血相変えて怒った。戸田くんと平塚くんが今日、大きなかぼちゃを持って来てくれたから、これかぶって今年も私は、小西の付き合いでハロウィンに参加しなきゃいけないし、治部醤油と刑部醤油も作らなきゃいけないし、今年の秋は忙しくなりそうだ。
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2010-09-24 公開
« 小早川秀秋くんの日記:第26回 手が届かない 淀殿の日記:第19回 恋の情報格差 »
ランダムデイズ
- 加藤清正くんの日記:第45回 ゆとりクール
- 李舜臣くんの日記:第14回 左水営のランチはどこで?
- 藤原惺窩くんの日記:第16回 孤独を選んで
- 上杉景勝くんの日記:第31回 戦国バレンタインⅡ
- 石田三成くんの日記:第43回 絶交