明智光秀くんの日記:第34回 史上最悪の業務命令
今日は織田家中の皆が集まって、会議を開いた。議題は、筒井順慶といくさをしている松永久秀殿の軍に、何千の援軍を送れるかだった。
議論の末、毛利や上杉対策に手いっぱいな織田軍は、松永殿に1500人の兵を貸すのが精一杯という結論に至った。
「援軍はいらない。」と末席に坐す松永殿が言った。「あ?!」と信長様が松永殿をギロリと睨んだ。
「援軍よりも、俺様が苦心して書いた男女の契りの指南書を宣伝してくれないか。今年発売して、何故かまだ55部しか売れてない、頼むこの通り、信長!」と松永殿は信長様にいきなり土下座した。
「わかった、500両出し、宣伝し、売ってやる。その方に援軍を送るよりコスト安。わしも助かるわ。というわけで明智、城下で松永の本、売りさばいて来い。」「私がですか!?」「おまえの他に誰がいる。」
過去サイコーッのいじめだーーッ!
「明智、宜しくな!」とニコニコ顔の松永殿から、私は一万部の男女の契りの指南書を渡された。こんなR指定の本、一万部も何故この私が売り歩かなきゃいけないのだろう。トホホホ・・・
この話しの続き>>上杉謙信くんの日記第33回
カテゴリ:明智光秀くんの日記 | 2010-04-09 公開
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