李舜臣くんの日記:第17回 サムライになってみるか

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李舜臣戦国29年11月13日

朝鮮水軍の兵船の漕ぎ手は、卑しい身分の者たちが多く、兵士たちから差別を受けていた。

手をまめだらけにして、漕いでも漕いでも、彼らの身分が上がらない――

日本軍朝鮮侵攻の兆しがあるというに、今日も訓練をサボり武器庫の裏で油を売っている漕ぎ手数人を見つけた。順天府使・権俊(クォン・ジュン)が「またあいつら!」と咎めようとしたので、私はそれを制止した。

「そんなところで腐っているのなら、いっそサムライになってみるか。」

は?

権俊も漕ぎ手たちも私の言葉にぽかんと口を開けた。

 

三日後の朝礼。数千の兵卒の前に立つと、あくびをしたり、首を回したりという相変わらずの態度だった。

「今日は皆の眠気を覚ましてやろう。」

撃て!

と権俊が命じると、先日の漕ぎ手たち三人が一斉に鳥銃を的に放った。その音と威力に数千の兵卒が腰を抜かした。この鳥銃は以前、柳成龍様から送られてきたもので、皆に披露するのはこれが初めてであった。

「サムライたちは皆、これを使うという。彼らに勝てる者はおらぬか?」

返事はなかった。

「おまえたちの勝利だ。」

鳥銃を使いこなすため、短期間の特訓に耐えた漕ぎ手たちは歓喜した。

 

今日の訓練は漕ぎ手も兵卒も皆、いつになく真剣でした。

日暮れ時、権俊が私に報告した。

私たちに必要なのは、鳥銃といった最新兵器でなく、達成感ややりがい、あるいは危機的状況なのではないだろうか。亀甲船の造船予算がないとか。私は苦笑した。

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