李舜臣くんの日記:第8回 ミアネヨ!


李舜臣6月6日

朝鮮水軍に連敗している日本水軍の救世主として脇坂安治が巨済島へ出撃。

私はおとり船を出して脇坂隊を閑山島(ハンザンド)沖まで誘い出し、島影に待機していた艦隊で撃破した。

そのあと九鬼嘉隆と加藤嘉明が閑山島に駆けつけたが、劣勢を知ると加徳島の対岸の安骨浦(アンゴルポ)に引き揚げた。

私はただちに大将船に指揮官を集め、閑山島から安骨浦へ出撃するための軍議を開いた。

素朴な疑問なのだが何故敵は、まとまりなくバラバラと出撃してくるのだ?

と私の部下の鄭運(チョン・ウン)は首をかしげた。私もそれは気になっていた。

投降した脇坂隊の侍によると、脇坂は九鬼と加藤と共に出撃するはずだったが功名を焦って手勢のみで閑山島に出撃したとのこと。

と私の部下の権俊(クォン・ジュン)が報告。

それを聴いて私は思わず、飲んでいた水を慶尚道の水軍将・元均(ウォン・ギュン)の顔に噴き出してしまった。

おい舜臣、ふざけんな!

と元均は憤激。

「ミアネヨ(ごめんなさい)!」

と私は慌てて白い布で元均の顔を拭いた。

脇坂はタダの面白い人だったが、九鬼と加藤は臆病者か?

九鬼は当時最も強かった毛利水軍を打ち破ったことで、現在日本一の水軍将のようです。

「それはすごい、油断できないね。」

李舜臣with元均・権俊・鄭運

李舜臣with元均・権俊・鄭運

加藤嘉明は?

「彼は確か脇坂と同じく、しじゅがたけ(賤ヶ岳)の七本槍の一人です。」

しじゅがたけ?何だそれは!

「よくわかりませんが。」

まだわからんのかッ!

「ミアネヨ。」

と私は再び謝って頭をかいた。

私という一つの狂気。

きっと正気の沙汰ではいられないんだ――

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