明智光秀くんの日記:第26回 見ている人は見ている


明智光秀2月20日

今日もまた織田家にて緊急会議が開かれた。関東の北条氏の勢力が、猛スピードで拡大してしまったからだ。

対・北条担当である滝川一益殿のただの職務怠慢。恥ずかしくないか。」と譜代家臣のひとりが滝川殿に向かって言い放った。滝川殿はくちびるを噛みしめ、うつむいた。

目の前で困っている滝川殿に手を差し伸べる所か、傷つけ、蹴落とす。私達は何の為に織田家という同じ傘の下で、共に働いているのでしょうか。」と私は滝川殿を糾弾した者に言った。信長様は黙っていた。そして筆頭重臣である丹羽長秀殿が口を開いた。

滝川殿も光秀殿も織田家に来る前は、華麗な経歴もない、名もなき浪人であったな。だからこそ人一倍の働きを、織田家で見せてくれた。秀吉殿もまたしかり。見ている人は見ている。織田家の中にあって、もし希望を失った時は皆の者よ、このことを決して忘れてはならない。」と丹羽殿は笑顔を見せた。家臣一同皆、丹羽殿に平伏した。

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