後藤又兵衛くんの日記:第28回 美談地獄
2月23日
今日は主君の吉兵衛(黒田長政)が、朝礼をすると言って家臣一同、黒田の屋敷に集合させた。吉兵衛は皆が集まった所で、ひとつの陣羽織を皆に見せた。「これはわしの陣羽織であるが、これににまつわる話を今日はひとつ、したいと思う。」と吉兵衛は言った。
「この陣羽織は、寒さに震えていた今は亡き、石田三成殿の肩に、わしがかけてやったものである。関ヶ原合戦後、徳川殿に捕えられ、粗末な着物一枚で縄で縛られた石田殿。しかし敗軍の将といえど、そこまでみじめな姿にさせていいものか。わしはすぐさま自分の陣羽織を脱いで、石田殿の肩にかけた。関ヶ原での石田殿の戦いぶりは、敵ながら誠に見事なものであったのだから・・・。」と吉兵衛は言った。そして自分の涙ぐんだ目を手でぬぐった。
吉兵衛おまッ・・・その話何回してんだよッ!
確か今年に入ってから15回目以上、去年は100回以上。自分の美談は自分で広める。これが黒田長政クオリティー!さすがだわ。
カテゴリ:後藤又兵衛くんの日記 | 2009-02-23 公開
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