石田三成くんの日記:第42回 タンポポの綿毛と面積の単位
6月5日
私は今日、小西行長と一緒にらい病を患った大谷吉継の見舞いに、越前の大谷の城を訪ねた。
大谷は比較的元気だったので城の庭にござを敷いて三人でプチ茶会をやった。
「6月になっても綿毛になったタンポポって結構残ってるもんだな。」と小西は茶を飲みながら庭を見渡した。
「そうだねー。」と私も微笑ましく庭を見渡した。
「綿毛を飛ばしてタンポポを裸にする人っているじゃない?私はそんな破廉恥なこと、とてもできないよ。」と大谷は茶をすすった。
「そんなこと言うおまえの方が余計いやらしいだろ。」「えー、そうかなー?」
「そんなことよりさ、豊臣政権五奉行より重大な発表があるんだ。」「なになに??」「ふふふふ…」「何だよ。」
「今まで我が国では面積の単位がきちんと定まっていなかったのだけど、豊臣がこの度、六尺三寸四方を一歩、三十歩を畝、十畝を段、十段を町に統一したんだ。」
「重大発表ってそれ?!私がいよいよ五奉行の一員になるとかじゃないの?!」「それはない。」

タンポポの綿毛
「ふー、ふー、フウーーーーーーッ!!」
いきなり小西が庭に点在しているタンポポの綿毛を飛ばしまくった。
「キャー!小西がエロすぎるーーッ!」「どこがじゃっ!おまえら二人、頭おかしいだろッ!!」
大谷はおかしいけど、私は何かおかしいことを言っただろうか?
私は空に舞う綿毛を見つめながら首をかしげていた。
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2014年6月5日
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