山内千代さんの日記:第27回 暇な二人


山内千代

戦国23年5月25日

「はあーあ。子供はいないし、千代紙は一枚も売れないし暇だなー。」と私は一豊の居城である掛川城で、茶を飲みながらぼやいた。

私も何もすることがありません。」と仏の茂助(堀尾吉晴)が大きなあくびをした。「茂助は豊臣政権の三中老じゃん。ひとんちで遊んでないで、ちゃんと仕事しなよ。」

だって三中老って何するんですか。」「それは私が聞きたい。」「今度一度、マブダチの一豊に聞いてみよう。」「聞く人、間違ってると思うよ。」

それにしても世間は、どうして暇を馬鹿にするのでしょう。」「本当だよね。私はぼーっとしている時に、新しい千代紙のデザインがよくひらめくよ。暇がなければ千代紙は一枚も生まれなかったと思う。」

やっぱ暇って素晴らしいですね。でも昼間っから千代さんと私、こんなふうに二人っきりでいたら、世間に逢い引きだと誤解されちゃうかも。アハハハ!

ここまで色気のない逢い引きってあるのだろうか。暇も悪くないけれど、これじゃあ余りにも不毛だわ、私と茂助。でも楽しいし、ま、いっか。

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