加藤清正くんの日記:第25回 これも持って行け。


加藤清正戦国22年11月7日

五日前、大坂城で大きな地震があったらしい。太閤殿下や秀頼様はご無事だろうか。

わしは居ても立っても居られずに急ぎ馬に飛び乗り、大坂城を目指した。その途中、「おい、清正!」と隣り近所の小西行長に声をかけられた。

今、おまえんちに醤油を借りに行こうと思ったんだけど。」「大坂城が今、大変なことになっているのに、何のん気なことを言ってるんだ!」

その大変な大坂城に、身一つで行くのか。」「大坂城に必要な食糧や布団などは、加藤家の者に急ぎ船で運ぶよう命じてきておる。」

そんじゃ、これも持って行け。」と小西は、ひとつの戦国CDを馬上のわしに向かって投げた。受取ったわしは「これは?」と尋ねた。

醤油を借りる礼として、おまえに貸してやろうと思った、戦国パフュームの戦国ポリリズムだ!」「は?おまえはバカにしているのか。」

もし私が被災者だったら、空腹を満たす食糧、寒さを凌ぐ布団だけじゃ足りないだろう。そんな時こそ、私は皆でパーッと踊れる音楽を渇望すると思う。

どうせなら、わし的には戦国マイケルジャクソンの戦国スリラーあたりがよかった。けれどわしが思っているより小西は、粋な男なのかもしれなかった。

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