小西行長くんの日記:第37回 心が凍っている関係


小西行長11月10日

先日、大坂に大きな地震があったと言って、隣り近所の加藤清正は、急ぎ大坂城に向かった。

私は行かなかった。自分が治める肥後国(熊本県)の民百姓の貧困さえ、私はまともに救えてないのに、遠い国の、大坂城のピンチに安易に駆け付けるのは違うと思った。

たとえ大坂の友人、石田三成にも、商人だった頃の仲間にも、小西は心が凍っている、と思われても。その時、

そこの心が凍っている、小西ご近所行長!」と加藤ご近所清正が私を呼んだ。「帰って来るの早すぎだろ?」私は驚いた。

豊前国(福岡県)で黒田長政殿に逢ったら、大坂の地震は誤情報だと言われた。いやいや大失敗。これは小西に長政殿からだ。

「福岡の明太子。何故俺に?」「おまえの戦国パフュームの戦国ポリリズムのお礼だそうだ。」「アレ、長政殿にあげちゃったの?!」「大坂に地震がなかっただけで、よかったじゃないか。」「そういう問題?!」

理屈抜きで、大坂城に向かって駆け出す清正を少しうらやましく思った。大坂の友人、石田三成や商人だった頃の仲間とは一見、心が凍っている関係。けれど逢ってコトバは頻繁に交わさなくてもいい関係。

さあ、今日も俺の叫びを聴いてくれ。さあ今日も、きっと。

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