加藤清正くんの日記:第20回 昭君の間


加藤清正戦国21年12月8日

わしの熊本城には、昭君の間(しょうくんのま)という、豪華絢爛な特別な部屋がある。これは大坂城に有事があった際、豊臣秀頼様を熊本城にお迎えし、秀頼様にご使用していただく為に作ったものだ。

わしは今日も、この昭君の間をピカピカに掃除していた。その時、壁の扉がいきなり開き、隣り近所の小西行長が出てきた。

やあ清正くん、こんにちは!少し早いけど、クリスマスプレゼントをどうぞ。」と小西は白い風呂敷から陣羽織を取り出した。「かたじけない。」とわしはその陣羽織を受け取った。ってお礼を言っている場合じゃない!

「なんで昭君の間から小西が出てくんだよ!」

だって、うちの庭で井戸掘ってたら、熊本城の秘密通路を見つけたんだもん。そんで歩いて辿って行ったら、この部屋に出ただけの話しさ。」「この地下通路は、緊急時、秀頼様が城外に脱出する為に、昭君の間と一緒に作ったもの。おまえが歩く通路ではない!」

知るかよ。でもサンタの格好して、煙突ではなく秘密通路通って、クリスマスプレゼントを届けるって楽しいわ。届ける相手が憎たらしい清正でも。」「何でもいいが、おまえの私用に、二度とうちの秘密通路を利用するなよッ!」「じゃあ、プレゼント返して。

「え。」

わしは、背中に虎の顔がついてる陣羽織を握り締め、何も言えなくなってしまった。キリシタン小西から昭君の間で、意外にもカッコイイ、素敵なプレゼントをもらってしまった、わしであった。

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