小早川秀秋くんの日記:第21回 片桐且元の職責
11月16日
今日、僕は病に倒れた太閤殿下のお見舞いに大坂城に来てるんだ。他の諸大名も、お見舞いに来ていて、今、大坂城の大広間に集まっているとのこと。だから僕は、諸大名のおじさん達に一応、挨拶しなきゃいけない。
怖いよーッ!
特に石田三成殿と徳川家康殿が怖いよーッ!僕、悪いこと何もしてないけど、この二人になんか怒られそう。逢いたくないよー。おなかが痛くなってきちゃったよおお!大広間に顔を出す前に、お手洗いに行っておこう。
15分後。僕は無事に用を足してた。はースッキリ。あれれ?
はあああ!どうしよおおお!
戦国トイレットペーパーがないよーッ!
おしりふけないよー!左側の壁の端になんか書いてある。「戦国トイレットペーパーがなくなった時は、ご遠慮なくその旨、わたくしめにお言いつけください。By片桐且元」
この状況でどうやって、言いつけるのーッ!
片桐且元殿、この場にいないじゃん。え?これを読んでるあなた殿が、片桐且元殿を呼んできてくれるの?!あなた殿、ありがとう。久しぶりに、僕は人の優しさに触れることができたよ。こんな所でだけど。
カテゴリ:小早川秀秋くんの日記 | 2009-11-16 公開
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