北条氏康くんの日記:第28回 謙信の献身
8月27日
先日、信玄と義元殿と善得寺で同盟を結んだ。その後、ふたりはすぐ帰って行ったが、私は善得寺に泊まり、周辺の名物を見て回ったりして遊んだ。
小田原へ帰る本日の早朝、寝ていた私は、顔がひんやりして目を開けた。上杉謙信が目に飛び込んできた。私はびっくりして飛び起きた。「なんであなたがここに?!」と私は固まった。
「おはようございます、氏康殿。三国同盟のお手伝いに、私も実はここに来ていたんです。」と謙信は恥ずかしそうに話した。三国同盟のお手伝いって何だ?!
「それより、氏康殿の顔の向こう傷!同盟どころじゃありませんよ。なんと痛々しい。この周辺で戦国マキロンを持っている人を私は探し、やっと見つけたのが三時間前。氏康殿ご就寝の所、失礼して戦国マキロンを顔の傷にぬらしていただきました。」
「なんか顔が、ひやひやすると思ったら、戦国マキロンでしたか。しかし私の顔の、無数の傷は有名且つチャームポイントなので、治す必要がないんです。」「いや、傷跡からバイ菌が入ったら大変ですよ。」
「結構です!」と寺の廊下に出て逃げ回る私を、「ちゃんと消毒しましょう!」と諦めずに追いかける謙信。何なのこのヒト?!
誰か助けてーーーッ!
カテゴリ:北条氏康くんの日記 | 2009-08-27 公開
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