藤堂高虎くんの日記:第12回 嫌われることもできないだろう


藤堂高虎戦国29年6月6日

嫌われることもできないだろう。

君にとって、私は数ある雑魚の一人。

ライバルなんて夢のまた夢。

君と対等である為に、私に何が足りなかったのだろう。

学?勇気?人?

確かに私は最強にダサかった。文禄元年に日本軍が朝鮮へ侵入。日本水軍を率いた私は、君率いる朝鮮水軍に巨済島・玉浦(オクポ)で惨敗。日本軍最初の敗戦将に輝いた。

私は無策で君を甘くみていた。そのあとの戦いで、目くら船(亀甲船)を目にした時、君が日本軍を撃滅すべく、いかに入念に準備を重ねていたのかを悟った。

嘲笑してもくれないだろう。

バカにしてもくれないだろう。

相手にならなさ過ぎて。

年明け明の援軍が到来し、平壌城の小西行長が敗退。首都ソウルの日本軍もソウル近郊の幸州(ヘンジュ)で朝鮮軍で敗れて、ついに日本全軍の撤退が決定された。

これで君とはお別れだ。

私から全羅左水使(チョルラサスサ)・李舜臣(イスンシン)にサヨナラを言うよ。

君に一勝も挙げることができなかったけれど、サヨナラくらいはできるだろう。

恋人じゃあるまいし、サヨナラくらいはできるだろう。

 

李舜臣

李舜臣

嫌われることもできないだろう。

左水使にとって、私は数ある雑魚の一人。

ライバルなんて夢のまた夢。

君と対等である為に、私に何が足りなかったのだろう。

学?勇気?人?

忘れることができるだろうか。

恋人じゃあるまいし、忘れるくらいはできるだろう。

忘れることが、君との死闘よりつらいとかアリエナイだろう。

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