大谷吉継くんの日記:第11回 五奉行選の賄賂
8月28日
今日は、お寿司やしゃぶしゃぶを用意して、友人の戸田くんと平塚くんを、私の屋敷に招待した。
「こんな立派な馳走、ありがとうございます。僕かあ、幸せもんっす。」
と平塚くんは泣き出した。あらあら。私が平塚くんに戦国ハンカチを渡そうとした時、
「このご馳走は、あさっての五奉行総選挙に立候補した大谷吉継からの賄賂か?」
と小西行長がいきなり現れた。
「呼んでもないのに来ないでよ。」
と私は怒った。
「だって戸田、平塚じゃ、ツッコミいないじゃん。というか賄賂、いけないと思いまーす。」
「賄賂じゃないよ、人聞きのわるいッ!」
「あさっての五奉行選、僕も平塚くんも予定が入って行けないので、三日前に二人で、大坂城に期日前投票しに行きました。大谷先輩に一票入れる為に。」
と戸田くんがにこりと笑った。
「既に私に入れてくれたの?超ありがとう!所で小西は五奉行選、誰に入れるの?」
「三成。」
「え、大谷先輩じゃないんですか?」
「大谷先輩、そろばんできないけど、優しいっすよ。」
「あ、そろばんの練習しとかなきゃ。」
「ほらな、俺がいないと収拾つかないんだって。」
と小西は、ご馳走を食べ始めた。私に入れないんだったら、食べないでください。
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2009-08-28 公開
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