真田幸村くんの日記:第23回 夏のボーナス
今日は、盛親(もりちか)先生と久しぶりに一緒にお昼を食べた。先生は自分の戦国給料明細を見て「今年の夏のボーナスは少ないなあ。大坂城も不景気だし仕方ないか。」と溜息をついた。
「私はハケンだからそもそもボーナスがありません。」と私が言うと、「ごめん真田幸村。無神経だった。」と先生は私に謝った。
「そういう意味ではありません。私も一度でいいから、夏のボーナス少ないなあと言ってみたかった、だけなのです。セイシャでなければ、なかなか言えないセリフですから。」「じゃあ、言ってみればいいじゃん。言うだけタダだし。」「え、本当にいいのですか。」「いいよ。」
「今年の夏のボーナス、少なすぎるよーッ!」
・・・・・・・・・・・。
「先生ーッ!固まらないでください!」「いや、そんなにニコニコしながら、ボーナス少ないって叫ぶヒトもいないなあと思って。」「あ、そうか。もっと悲しそうな顔で言わなきゃいけないんですね。先生、私にワンモアチャンスを!」「好きなだけ言ったらいい。」
「今年の夏のボーナス、少なすぎるよーッ!」
「まだ、喜んで言ってる。」「え、本当ですか。先生、ワンモアチャンスを!」と私はまた先生にお願いしてみるのであった。
カテゴリ:真田幸村くんの日記 | 2009-07-02 公開
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