石田三成くんの日記:第26回 浅野リーダーと大谷吉継
7月4日
大坂城の私の仕事部屋に、今日、いきなり大谷吉継がやって来た。「三成と同じ五奉行の増田殿が風邪ひいて休んでるって聞いたよ!それで五奉行の仕事を手伝いに来たんだ。」と大谷は目を輝かせて言った。
「わざわざありがとう。でも増田殿の一週間分の仕事を、私は昨日一日で片付けてしまったから心配ないよ。」と私は言った。「え!そうなんだ・・・。」
「大谷が五奉行になりたがっているって、小西から聞いたんだけど、本当?」「そ、そそそんなこと思ったことありませんよ!」と大谷が慌て出した時、五奉行のリーダー、浅野長政殿が私の部屋にやって来た。「浅井長政殿、お久しぶりです!」と大谷は彼に挨拶をした。
「浅井長政言うなーーーッ!」
と浅野殿は拳で、私の部屋の障子に大きな穴を開けた。「大谷!彼は浅野長政殿だから。」「あ、間違えた。なんか、残念な名前だね。」
「残念な名前とか言うなーーーッ!」
と浅野殿は涙を流し、拳で障子にまた穴を開けた。浅野殿が一番気にしていることを、悪びれもなく言ってのける、大谷吉継であった。
カテゴリ:石田三成くんの日記 | 2009-07-04 公開
« 真田幸村くんの日記:第23回 夏のボーナス 松永久秀くんの日記:第37回 マラソンランナー »
ランダムデイズ
- 加藤清正くんの日記:第33回 熊本城の上を泳ぐ魚
- 伊達政宗くんの日記:第58回 稲刈り Dance Floor パラダイス
- 李舜臣くんの日記:第7回 だからどうした閑山島海戦
- 豊臣秀吉くんの日記:第60回 奥州仕置の始まり
- 織田信長くんの日記:第46回 元亀のことは嫌いでも 、足利義昭のことは嫌いにならないでください