上杉謙信くんの日記:第24回 肥満気味の北条軍
関東の覇権を巡って、上杉軍は北条氏康の軍と今日も戦っていた。いくさの指揮は家臣の宇佐美に任せ、私は裏で豆腐を作っていた。
そこに私の側近の直江実綱(さねつな)がやって来た。「殿、いくさの最中に豆腐なんか作ってどうするのですか。」と実綱は私に尋ねた。
「氏康が馬鹿の一つ覚えで、私のアドバイス通りに煮込みハンバーグばかりを作っておる。それで士気は上がったのはいいが、今度は北条軍の皆様が、肥満気味になるという新たな問題が出てしもうた。だから今度は氏康に、ヘルシーな豆腐ハンバーグを作ってもらおうと思って、私は豆腐300丁作っておるのだ。そしてこれを氏康に送ろうと思う。」と私は答えた。
「殿!いい加減に北条軍でなく、上杉軍の為に働いてください!」と実綱は涙目で叫んだ。
「甘ったれるな!肥満気味の人間に刀を向けほど、私は腐ってはおらぬわ!」
と私は一喝した。実綱は、もう意味がわかりません、と途方に暮れていた。私の正義は、今日も険しい道を突き進むのであった。
カテゴリ:上杉謙信くんの日記 | 2009-06-30 公開
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