明智光秀くんの日記:第29回 キンカ頭定食
今日、安土城食堂で同僚の滝川一益くんと一緒にお昼を食べた。「光秀殿が食堂で食べるの珍しいですよね。いつも奥さんのひろ子さんの愛妻弁当なのに。」と滝川くんは言った。
「ひろ子は今週、熱海に友達と旅行に出かけている為、今週は食堂で食べているのです。」と私は答えた。「へえ、熱海かいいですね。」と滝川くんが言った時、信長様が食堂にやって来た。そして食堂の真中にひとりドカンと座って、
「キンカ頭定食ひとつ!」
と叫んだ。食堂は静まり返った。食券も買わずに、いきなり食堂のおばちゃんに向って叫ぶとは。「キンカ頭定食なんてメニュー、食堂にあるんですか。」と私は小声で滝川くんに聞いた。「ありませんよ。しかし信長様は、お昼の時まで、光秀殿のことで頭がいっぱいなようだ。光秀殿は信長様にホント、愛されているんですね。」と滝川くんは笑顔でささやいた。
いつものいじめだよ。キンカ頭というのは、ハゲ頭という意味。ハゲてないのに私は信長様にキンカ頭と呼ばれている。信長様は、メニューにないキンカ頭定食ができるまで、ひとり、安土城だより読んでいた。
カテゴリ:明智光秀くんの日記 | 2009-06-24 公開
« 武田信玄くんの日記:第31回 父の日 大谷吉継くんの日記:第9回 戦国YKK »
ランダムデイズ
- 豊臣秀吉くんの日記:第73回 甫田(ほでん)
- 豊臣秀吉くんの日記:第56回 高麗の関白
- 藤原惺窩くんの日記:第21回 出逢い
- 松永久秀くんの日記:第66回 サヨナラ夏の恋
- 大谷吉継くんの日記:第24回 検地マニアの君