大谷吉継くんの日記:第8回 石田三成ばかりだったら
5月30日
私の友、石田三成は、いくさに出れば、
平知盛のように、勇猛果敢に戦い、
平時の時は、後醍醐天皇のような、
おごそかで清楚な、たち振る舞い。
この世が、石田三成ばかりだったら
どんなに平和だろう、と私は思う。
「気色わるい。突然、何言い出すんだよ。つーか、友人を誉めすぎ。」
と私の屋敷に遊びに来た、小西行長が茶をすすった。
「思っていたことを伝えただけださ。」
と私も茶をすすった。
「世の中が頭のキレる三成だらけになると、大谷と俺の偏差値は35くらいになるな。」
「いや、私は45くらいで、小西は30までに下がると思う。」
「三成と違って、俺の扱いが随分だな。」
小西は深い溜息をついた。
カテゴリ:大谷吉継くんの日記 | 2009-05-30 公開
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