伊達政宗くんの日記:第19回 政宗の影武者
1月19日
おばんでがす~。山形の伯父さん(最上義光)が、体調さ悪くしで、寝込んでいるらしい。見舞いさ来てほしいと、伯父さんからの文が届いだ。伯父さんはこのパターンで、親類さおびき寄せて、暗殺するのが得意だ。おらは、まだ死にたくないので、早速、家臣たちを屋敷に集めて、おらの影武者になって、伯父さんの見舞いに、誰か山形さ行ってけろや、と頼んだ。
「私の顔は、殿の美貌に遠く及びませんので、影武者になっても殿でないことが、最上殿にすぐバレてしまいます。」と家臣の成実(しげざね)が言った。おらは自分の美貌さ、初めて憎んだ。「そこそこイケメンの小十郎殿なんて、どうでしょう。」と成実は言っだ。
「私は殿のように、オシャレな東北弁が話せないので、殿の影武者が務まりません。」と小十郎は言っだ。だべな。太平洋側の東北弁さ、伯父さんになめられたら困る。仕方ねえ。おら自ら来月、伯父さんの見舞いさ、行ってぐるが。
カテゴリ:伊達政宗くんの日記 | 2009-01-20 公開
« 石田三成くんの日記:第23回 ペットブーム 淀殿の日記:第7回 ガードの固い男 »
ランダムデイズ
- 藤堂高虎くんの日記:第6回 左水使様と対等であるためにも、きっと
- 後藤又兵衛くんの日記:第63回 サムライスピリット
- 石田三成くんの日記:第30回 五奉行補欠一番
- 加藤清正くんの日記:第43回 不眠症
- 伊達政宗くんの日記:第51回 五色水玉模様陣羽織