淀殿の日記:第7回 ガードの固い男


淀殿1月21日

わらわは、大坂城の庭で、幼い我が子、秀頼とフキノトウを取って、遊んでいた。遠くに目をやると、大坂城に勤務する大野治長(はるなが)が、同僚と梅の木を植えていた。

パパ!

と叫んで、秀頼は大野治長に、後ろから駈け寄って抱きついた。大野治長が振り向くと、秀頼は「あ、パパじゃなかった。まちがえた。」と言った。「こらこら、秀頼、ありえない間違え方をするでない。」とわらわは、秀頼を呼んだ。

大野治長の同僚らは、騒ぎ出した。「違う、違う!淀のお方様と私はなんら関係がない。秀頼様は、太閤殿下と淀のお方様の子。私はまだ、おなごと一度も、交際したことがない。」と大野治長は、同僚らの誤解を解いていた。

おなごと交際したことがない!?ガード固いな。大野治長を落すには、まだ時間がかかりそうじゃ。しかし今日も、貴重な情報を得た。ようやった、我が子、秀頼よ。

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