後藤又兵衛くんの日記:第27回 「ちゃん」付け運動
1月23日
朝一番、主君の吉兵衛(黒田長政)が、黒田の屋敷に家臣一同を集めた。
「黒田家では、上に立つ者と、下で働く者とのコミュニケーションを円滑にしたい。そこで今日から、「さん」づけ運動ならぬ、「ちゃん」づけ運動を実施する!黒田家内では、お偉いさんも、お偉くない者も、皆、「ちゃん」で呼び合うこと。足軽大将殿とか、家老殿などと、役付で呼んではならない。必ず名前で呼ぶこと。」
と吉兵衛は言った。俺は昨日、遅くまでサビ残(サービス残業)をしていたので、思わず大きなあくびをしてしまった。「後藤ちゃん、聞いてんのか!」と吉兵衛は俺に向かって言った。「はい、聞います。長政ちゃん。」「ちっがーーーう!」「あ、黒田ちゃん、か?!」
「わしのことは、殿ちゃんだ!!!」
と吉兵衛は叫んだ。それ、役で、呼んでないか?本人がそれでいいなら、別にいいけどなんか自虐的だな。きちべ・・・いや、殿ちゃん・・・。
カテゴリ:後藤又兵衛くんの日記 | 2009-01-23 公開
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