加藤清正くんの日記:第9回 虎退治よりゴキブリ退治
1月15日
「今夜、泊めていただけませんか。」
と布団を背負ったわしは、隣り近所の小西行長の屋敷の門を叩いた。小西はもそもそ出てきて、「おまえの熊本城、火事にでもなったか?」と言った。
「いや、ゴキ※※一匹が、城内に出たのだ。まだ家臣たちがゴキ※※を退治できずにいるから、わしはひとまず小西の家に退散ということに、相成った。」とわしは言った。「ゴキブリ?!あなた、過去に虎を退治したことありましたよね。」と小西は顔をしかめた。
「虎退治より、ゴキ※※退治の方が、勇気がいるだろう。」「そうね。虎よりゴキブリ退治してくれる人間の方が、日常生活、役立つわ。」と小西は言った。そして、うちの櫓(やぐら)でいいなら、そこで寝てもいいと言ってくれた。しかし、死ぬ程、ゴキ※※が出てきそうなくらい、小西のうちの櫓は汚かった。
カテゴリ:加藤清正くんの日記 | 2009-01-15 公開
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