大谷吉継くんの日記:第33回 孤独の糸


大谷吉継戦国22年6月7日

石田三成と私を繋ぐものは何だろう。多分、耐えがたい孤独なんだと思う。

三成は、相手が大大名や、豊臣恩顧の武功派であろうと、間違っていると思えば、臆することなく意見する。そして彼等は、我が物顔で豊臣家の政(まつりごと)を取り仕切る三成に憎悪する。

三成は今日も、多くの敵をかわしながら大坂城で職務を遂行しているのだろう。

私もまた、三成と似たようなものだ。いつも顔に包帯を巻いていなければならない、私の重い病。私に近づくと、病がうつると私を避ける人間は少なくなかった。

けれど私は大丈夫だ。あなたが孤独でいてくれるから、私も安心して、孤独を生きることができる。

友は100人もいらない。あなたしかいらない。孤独の糸で結ばれている私たち。私には、石田三成だけで充分だった。石田三成と大谷吉継

 

前後の日記

« »

ランダムデイズ

関連トピック