上杉謙信くんの日記:第18回 天涯孤独の私


上杉謙信10月15日

先日のいくさでは、3時間で、敵の大将をとらえることができた。今日、屋敷で、この30代くらいの大将の首をはねる前に、「そちは、戦国生命保険加入しておるか。」と私は聞いてみた。

加入してない。それがなんだ。」と敵の大将は、私と私の家臣たちの前で、面倒くさそうに言った。「それは大変じゃ。今、そちの命を奪ったら、そちの家族が、これからの生活がお金がなくて困るであろう。よって、そちを開放する。」と私は言った。これぞ正義の道。私の家臣達はありえない、ありえないと騒ぎ始めた。

そんな時、敵の大将は、「わしは家族などおらぬ。天涯孤独だ。」と言った。私は「友人は?恋人は?」と聞くと「おめえはいるのかよ。」と逆に問われ「・・・特にいないです。」と私は答えた。家臣の宇佐美が、殿、早く時世の句を最後に書かせて、さっさとこの者を処分しましょう、と言った。私は敵の大将に言った。

ならば、これから作るであろう家族の為に、いつか出逢う友人の為に、そして必ず辿り着く恋人の為にそちは生きるがいい。」と私は敵の大将に言って、この者を釈放した。

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