真田幸村くんの日記:第41回 使命
父上(真田昌幸)が死んでからもう何十年が経つのだろう。徳川の大軍に少数の兵で、二度も信州上田で勝利した父上。父上は死ぬ間際、私に言った。
「本当に欲しいものはいつだって、自らリスクを背負い、時勢に逆らった向こう側にある。幸村よ、安定した平凡な生活など他のヤツにくれてやれ。
この閉塞した世界を打ち破るように、我が真田の宿敵、徳川家康の首を取り、人々に夢と感動を与えよ。それがそちの使命だと心得よ。」
そんなふうに父上はいつものように言いたいことだけ言って、私の前でスッと静かに息を引き取った。そののち、私は大坂城に入った。私は家康の首を取るどころか、大坂城の上層部に真田丸という出丸のアイデアをひねりつぶされた。たかが浪人、たかが戦国ハケンの私では何もできないと諦めかけていた時、大坂城で出逢った長宗我部盛親という男は私に言った。
「真田幸村、おまえなら世界だって変えられる―」
この言葉が長宗我部盛親でなければ、何の重みも現実味もなかっただろう。関ヶ原の戦いに敗れ、大きな挫折と血を吐くような苦労を重ねた男の言葉だったからこそ、私の胸に深く突き刺さった。
あ、すみません。どうもこんばんは。真田幸村です。前置きが長くなりましが、あなた殿のお陰で、戦国デイズは五周年を迎えられました。ありがとうございます。私にいつも勇気を与えくれる長宗我部盛親-盛親先生と失敗ばかりの私をこれからも応援していただければうれしいです。本当にありがとうー。ではまた!
カテゴリ:真田幸村くんの日記 | 2011-12-03 公開
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