真田幸村くんの日記:第11回 大事なメモ帳


真田幸村戦国20年7月11日

大坂城で勤務している、戦国・正社員の武将たちは、今日の仕事を終えた後、来月の戦国・夏休みはどこに行くか、わいわい騒いで、帰って行った。

戦国・ハケンの私には、夏休みがなかった。しかもハケンになったばかりなので、戦国・有給休暇もまだもらえず、夏休みも大坂城で働くことになっている。

仕事を終え、私も正社員武将に続いて、帰ろうとした時、私のデンプリンのメモ帳がないのに気付いた。戦国ハケン会社・デンプスタッフからもらった、かわいいキャラクターのデンプリンのメモ帳が、ない!徳川を倒すアイデアをいっぱい書き留めておいた、大事なメモ帳なのに。

私は大坂城内を必死に探し回った。その二時間後、「おい、真田幸村。これはおまえの落し物か。大坂城の廊下に落ちていたのを、たまたま見つけたのだが。」と盛親先生(長宗我部盛親)が、私のデンププリンのメモ帳を持って、突然現れた。「嗚呼!私のデンプリン!ありがとうございます、盛親(もりちか)先生。」と私は涙を落して受け取った。

はあー?!ただのメモ帳見つかったくらいで、泣くか?」「私がハケンになってから、このかわいいデンプリンだけが、私の心の支えでした。それに正社員武将・盛親先生は、私を「ハケンさん」とではなく、名前で・・・いや、親しみを込めて、今でも変わらず私の名を呼び捨てで呼んでくださる。それがうれしくて。

おまえよか俺の方が年下だぞ。」「はい、それでもうれしいです。」と涙が止まらない私に、盛親先生はやれやれと戦国ハンカチを貸してくれた。

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