伊達政宗くんの日記:第48回 父を超える瞬間


伊達政宗

9月27日

おばんでがす~。今日は、震災で陥没し穴さ開いてしまった道を、家臣の小十郎と留守政景(まさかげ)とで直す作業をしでいた。

おい梵天、こら梵天。

おらが道の穴にひたすら土を盛っている時、とうの昔に亡くなったおどさ(お父さん(輝宗))の声が聴こえた。

梵天。震災がらこの半年間、とうほぐの皆とよぐここまでがんばったな。

「おどさ!」おらは後ろを振り返った。すると少し日に焼けたカズン(伊達成実)が立っていた。「なんだべ、カズンか。」おらは肩を落とした。「カズン殿、輝宗公のモノマネ、うまくなりましたね!」と政景が無意味に感激しだ。

今回ばかりは悔しいですが、本当に先代が天から殿に声をかけてくださったようでした。」と小十郎は、目に涙さにじませた。

「小十郎まで何だべ。だいたいカズンは平泉の観光ガイドさなるっで、伊達家さ出て行ったのだから、もう、きゃあーって(帰って)来るんでんねえ!」「だって、藤原三代も答えられない人間にガイドが務まるか!って採用してもらえなくて・・・

「・・・・・・・・・・・・・。」

おどさが生きでいたら、本当にそんなふうに、おらに声さかけでくれたべか。おどさの分まで、もっととうほぐを愛しで、おらはいつか聡明で人望の高かったおどさを超える。そしておどさを超える瞬間は、皆と共にとうほぐを復興させた瞬間しかない。

きっとその瞬間しか、ないのでがす~。

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