明智光秀くんの日記:第14回 濃姫
今日、信長さまのご正室の濃姫さまに安土城内でお会いした。お久しぶりですねと挨拶したあと、濃姫さまは唐突に、「明智さまは、織田に来る前、浪人で貧しい思いをされていたとお聞きしました。」と言った。
「その頃は、家に客人が来ることになっても、お金がなく振舞うものが何もなかった。でも奥さまのひろ子さまがご自分の美しい髪をバッサリ切って、それをお金にかえ、客人にご馳走を振舞ったそうですね。」と濃姫さまは言った。
「遠い昔のことでございます。」と私が言うと濃姫さまは「明智さまにそんな素敵な奥さまがいらっしゃるとは知りませんでした。」と言った。「濃姫さまには、信長さまという素敵な旦那さ・・・素敵な?!いや、素敵な・・・」「明智さま、言葉に詰まらないでください。」と濃姫さまは笑った。そしてアハハハ!と私も一緒に笑った。
・・・って笑ってどうする…
カテゴリ:明智光秀くんの日記 | 2008-01-30 公開
« 松永久秀くんの日記:第19回 正義の味方 真田幸村くんの日記:第6回 私の父上 »
ランダムデイズ
- 小西行長くんの日記:第61回 トップランナー
- 豊臣秀吉くんの日記:第26回 黄金の恋の神様
- 藤原惺窩くんの日記:第18回 朋有り、遠方より来る
- 毛利秀元くんの日記:第2回 宇喜多秀家からの宣戦布告
- 後藤又兵衛くんの日記:第62回 家老死