松永久秀くんの日記:第61回 日本一バカな親
8月9日
今日やっと男女の契りの指南書第二弾が完成した。第二弾は図解入りともあって、ヤバイ、自分で読んで自分で興奮してくるぜ。マジで鼻血出てきそう・・・と天井を見上げた時、
「おとっつあん!!」と息子の久通(ひさみち)が、俺様の部屋の襖(ふすま)をバーンと開け、「お盆休み、どこかに連れて行ってよ!」と叫んだ。
「普通のガキみたいなこと言ってんじゃねーよ!」と俺様は男女の契りの指南書第二弾を、サッと机の下に隠した。
「だいたいおまえ、夏休みの戦国宿題、全然やってねえだろ。宿題片したら何処へでも連れて行ってやるよ。」
「何それ。おとっつあんだって、普通のお父さんみたいなこと言って!」「仕方ないだろ。おまえには朝倉義景みたいになってほしくないんだよッ!」
とブチ切れた瞬間、こらえていた鼻血が俺様の鼻の穴から思いっ切り飛び出た。
「どうしたの、おとっつあん、大丈夫?!朝倉義景殿の陰口を言ったからバチが当たったんだよ!だいたい義景殿、宿題はちゃんとやっていそうだし。」
「そうだな、久通。義景は宿題はちゃんとやってそうだよな。」と俺様は戦国ティシュを鼻の穴に詰めた。こんな純粋無垢な久通に、死んでも自分の本に自分で興奮して鼻血が出ましたとか、言えるわけないよな。
カテゴリ:松永久秀くんの日記 | 2011-08-09 公開
« 山内千代さんの日記:第11回 志 今川義元くんの日記:第35回 大ピンチ!大判焼きと回転焼き! »
ランダムデイズ
- 豊臣秀吉くんの日記:第54回 一夜城
- 織田信長くんの日記:第14回 戦国デイズ脇役紹介
- 藤堂高虎くんの日記:第22回 対面
- 豊臣秀吉くんの日記:第35回 二度目の日本通信使
- 明智光秀くんの日記:第33回 3,700円也