毛利秀元くんの日記:第2回 左軍総帥・宇喜多秀家からの宣戦布告


毛利秀元3月1日

太閤秀吉様の命で朝鮮再出兵となり、僕は八番隊として宇喜多秀家殿と共に朝鮮へ渡海。釜山(プサン)日本本営には一四万の日本軍が着陣した。

これら日本全軍を左右に分け、宇喜多秀家殿を総帥とする左軍は、穀倉地帯の南部・全羅道へ。

僕・秀元を総帥とする右軍は、都・ソウルを目指して北上し忠清道へ兵を進めることとなった。

それじゃあ、秀元殿、ここでお別れだ。

と宇喜多殿は馬に乗ろうとした。

「ちょ、ちょちょちょちょ~っ!!」

と僕は宇喜多殿の胴回りに腕を回して引き留めた。宇喜多殿は馬に乗るのをやめて、

どうした?

と目をまるくした。

「左軍のメンバーが小西行長殿・島津義弘殿・加藤嘉明殿・宗義智殿に対して、右軍のメンバーが加藤清正殿・黒田長政殿・浅野幸長殿・鍋島直茂殿って、政治的にも右軍はガッツリ右ってギャグですか?」

流石、殿下に見込まれた青年武将。面白いこと言うねえ。

「清正殿とか長政殿とか、こんな血の気の多い人らを僕にはまとめる自信がありません。」

石田三成派閥の私は、清正殿や長政殿に嫌われてるから、自然の成り行きでこうなってしまった。許して。

「カンベンしてくださいよ~!」

ま、左軍総帥、右軍総帥だと言っても、これは飾りに過ぎない。だから秀元殿が特にプレッシャーを感じることはないよ。

宇喜多秀家

宇喜多秀家

「飾り…」

ま、右軍には負けないけどね。

と秀家殿は僕の耳元に囁いて、美しい白馬にまたがった。

は?

今の宣戦布告!?

これを清正殿と長政殿に言ったら大変なことになるんだろうな。

面倒だから言わないけど。

僕は苦笑した。

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