伊達政宗くんの日記:第54回 政宗の大事な忘れ物


伊達政宗戦国25年10月9日

おばんでがす~。今日は大坂城の石田三成殿から、おら宛てに文さ届いだ。

「前略 政宗殿。あなたは先日、太閤殿下のご機嫌を伺いに大坂城に訪れました。そこであなたは、最近マスターしたという、戦国ムーンウォークを殿下に披露しました。

殿下は大変感動し、褒美としてあなたに黄金の眼帯を下賜(かし)されました。

大喜びのあなたは、黄金の眼帯をつけて東北に早々にお帰りになりました。しかしちょっと待った!あなたが元々つけていた漆黒の眼帯を大坂城にお忘れです。

というか、漆黒の眼帯の裏に刻まれたこの文言は一体何なのですか?

外の世界に目を奪われず、己の心に目を向けておらは天下人になる。戦国25癸巳年6月25日政宗

この期(ご)に及んであなたはまだ天下を狙っているのですか?

やっぱり馬鹿しょう?馬鹿しょう?大馬鹿でしょう?!

石田三成

石田三成

…と言いたい所ですが、あなたの眼帯は、目の見えない右目を隠すこと以上に、外の世界に目を奪われないという積極性があったことに私は正直、胸を打たれました。

3.11以降、あなたがずっと元気ないという噂が大坂城にありました。真偽の程は私にはわかりませんが、少なくともこの文言が刻まれた以降のあなたは、前を向いて走り出したのではないでしょうか?

あなたに豊臣政権が乗っ取られないよう、私も己の心にしかと目を向けてよりいっそう政務に励もうと思います。また大坂城に来てください。草々 いすだみつなり

あんや~!何だか何度も読み返したくなるような手紙と、おらの大切な漆黒の眼帯さ捨てずに返しでくれで、三成殿まんず、ありがとでがした~。殿下からもらった黄金の眼帯もキラキラしていいけれど、やっぱおらの眼帯はコレだべな。

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