石田三成くんの日記:第33回 滑稽なサムライども


石田三成 戦国22年9月28日

五奉行である、浅野長政殿、増田長盛殿、長束正家殿、前田玄以殿と私は本日、尾張国に乗り込み太閤検地を実施した。

土豪らに従属していた百姓は、太閤検地により我々から土豪のものではない、自分の耕地をやっと手に入れることができた。実に目出度いことであるな。」と浅野リーダーは、検地の仕事の休息時間に満足そうに笑った。

そして我々は、土豪らの中間搾取を排除することにより、公平で正確な年貢を徴収することができる。よいことだらけです。」と増田殿がひょうたんの水を飲んだ。

しかし太閤検地により耕地を手に入れた百姓は、これまた我々の刀狩りによって武器の利用を禁止されました。」と長束殿と苦笑した。

「つまり今後、百姓はサムライになることは許されないのです。ある意味、残酷です。」と前田殿が溜息をついた。

「しかし豊臣政権が未来永劫続く為なら、私はどんな手段も選びません。」と私はきっぱりと言った。

石田殿は、温かいようでやはり冷徹だ。」「しかし百姓が今後、サムライになれないことは、そんなに悲観すべきことであろうか。

機会の不平等はよくないでしょう。」「しかしサムライなった所で、我らサムライ程、滑稽な職業もないと思います。

刀などなくても不正な支配者に立ち向かう百姓にサムライはかなわない。田畑を真摯に耕す百姓に、サムライはまず人間としてかなわない。豊臣政権の為、太閤検地と刀狩りを行いながら、私はそれをいつも忘れずにいたいと思った。

 石田三成

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