真田幸村くんの日記:第31回 抑えきれない嫉妬


真田幸村戦国22年8月31日

木村重成くんから旗奉行を任された私は、旗の管理をしていた。しかしそれだけでは、時間を持て余してしまうので、午後は外に出て、大坂城の庭の草むしりをしていた。

そして私は草むしりしながら、伊達政宗のことをまた考える。同い年で大大名の彼に対する嫉妬が抑えきれない。

そして嫉妬の鬼になっておまえは、赤いミズヒキの花まで摘み取るのか。」見上げると私の目の前に盛親先生が立っていた。

あ、しまった。こんな薄暗い場所に咲き、余りにも目立たないので。」と私は首をもたげた。「まるでおまえみたいだな。」と先生は笑った。

夏が今日で終わる。何かに苛立ち、怒りをむき出にしていた太陽も息を潜める。私の政宗への嫉妬は、そんな太陽の分まで燃え盛る。そして私を忘れた世間は、今日も政宗を持てはやし彼に声援を送るだけ。

先生、私はいつかこの薄暗い場所から抜け出し、伊達政宗にひと泡吹かせたいのです。

嫉妬に押し潰されず、政宗にはない、自分のいい所を大事にすることができたら、真田幸村、おまえだったら世界だって変えられる。

先生は私が摘み取ってしまった赤いミズヒキの花を拾って、私に差し出した。「というかおまえ、これじゃあ旗奉行じゃなくて、草むしり奉行じゃないか。栄典したと思ったのに。

いけませんか。」と私は笑って、先生から情熱的に咲き誇るミズヒキの花を受け取った。そして私はいつも勇気をくれる先生に、心の中でそっとありがとうを伝えた。

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