織田信長くんの日記:第33回 信長公まさかの官位辞任
わしは数年前に、朝廷から将軍並みの官位である、右大臣兼右大将を賜った。
だから何!?
というわけで、わしは今日、右大臣兼右大将を辞すことを、織田家中の前で宣言した。するといきなり、
ザザザザーーーーッ!!!
と屋敷の屋根が壊れる程の強い雨が降ってきた。「そんな有難い官位をわざわざ辞任する信長様に、天もざぞ驚かれたのでしょう。」と丹羽長秀が溜息まじりに笑った。
「おじちゃんって、やっぱ最高にクールだね!」と明智光秀の娘の玉がまたやって来た。「勝手にパパの職場に遊びに来ちゃ駄目でしょ!」と明智が玉を叱ると、
「俺様に逢いに来たんだよな!」と松永久秀が玉を抱きかかえた。「違うよー!本当は優しいおじちゃんを応援しに来ただけだよ!」と玉は松永の肩の上で、ケタケタと笑い出した。だからおじちゃん言うな。
官位、肩書、称賛なぞ、わしの方から全て捨ててやる。わしは人の評価など気にせず、やりたいことをやるだけ。人間50年、わしはもっともっと、自由に生きられるはずなのだから。
カテゴリ:織田信長くんの日記 | 2010-08-09 公開
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