淀殿の日記:第14回 サルが死んだら
10月7日
太閤殿下がまた体調を崩され、ここ数日、ずっと床についたままだ。殿下は、このサルは、このまま死ぬのだろうか。
いくさにより父も母も失い、孤独になったわらわを、純粋に愛してくれたのは、サルだけだった。
母はある意味、サルのせいで亡くなったともいえるが、その代償というのはおかしいが、サルはわらわに秀頼という息子を授けてもくれた。
サルが死んだら、わらわを愛してくれる人間が誰ひとりいないとか笑える。
大野治長。
暫く、逢っていない。
大野治長。
またひとりになってしまう、その前に逢えるだろうか。
カテゴリ:淀殿の日記 | 2009-10-07 公開
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