淀殿の日記:第14回 サルが死んだら
10月7日
太閤殿下がまた体調を崩され、ここ数日、ずっと床についたままだ。殿下は、このサルは、このまま死ぬのだろうか。
いくさにより父も母も失い、孤独になったわらわを、純粋に愛してくれたのは、サルだけだった。
母はある意味、サルのせいで亡くなったともいえるが、その代償というのはおかしいが、サルはわらわに秀頼という息子を授けてもくれた。
サルが死んだら、わらわを愛してくれる人間が誰ひとりいないとか笑える。
大野治長。
暫く、逢っていない。
大野治長。
またひとりになってしまう、その前に逢えるだろうか。
カテゴリ:淀殿の日記 | 2009-10-07 公開
« 真田幸村くんの日記:第26回 イケてない先生と私 福島正則くんの日記:第23回 全国的台風 »
ランダムデイズ
- 藤原惺窩くんの日記:第17回 弟子の育て方を間違えている
- 豊臣秀吉くんの日記:第36回 乙卯倭変の辺協将軍
- 淀殿の日記:第33回 義父・柴田勝家の記憶
- 加藤清正くんの日記:第32回 宇土城のイルミネーション
- 加藤清正くんの日記:第43回 不眠症