真田幸村くんの日記:第25回 怠惰な九度山蟄居生活


真田幸村9月8日

関ヶ原に負け、九度山で蟄居生活を送っていた15年間、私は何をしていたかというと、何もしていなかった。昔を懐かしんでは、今は亡き父上と碁を打っているか、寝ているかの、どちらかであった。

そんな時間の中で新たに生まれた、分国法や軍学、物の流れ。それらに、全くついていけてない自分。今、大坂城でハケンとはいえ、忙しく働いている私は、死ぬほど時間があった時に、何もしていなかった自分を呪った。

今日の私はというと、大坂城の庭でセイシャ武将の盛親先生と、お昼を食べた。先生はお弁当をそそくさと食べ終えると、横になって寝てしまった。「先生、何で寝るんですか?私と、うきうきトーク、しましょうよ!」と私は先生を起こそうとした。

ごめん、真田幸村。俺、昇進試験の勉強していて、最近ろくに寝てないんだ。真田丸を建設するには、大坂城幹部を説き伏せるより、自分が幹部になった方が早いと思って、俺、出世することにした。しかし試験に出てくる南蛮人の話す、ポルトガル語ってやつ?あれが難しくて大苦戦。俺のことを「先生」とは、よく言ったもんだ。」と先生は笑った。

それを聞いて「先生ーッ!ごめんなさーい!」と私は大粒の涙を流し、先生に謝った。「何だよ!?それ、なんの涙!?」と先生は驚きつつも、私に戦国ハンカチを貸してくれた。

先生は、真田丸の為に、睡眠時間を削って昇進試験の勉強をしている。そして私は同じ後悔をする所だった。また何もしない所だった。今からじゃ、もう遅いなんて、あるはずない。そうだよね、先生。

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