小西行長くんの日記:第27回 宇土城の住所
7月16日
戦国宅急便がうちに来て、大谷吉継からの荷物を受け取った。箱に貼られた送り状に、私はふと目をやった。お届け先の住所には、
「熊本城の隣りのしょぼい家」
と大谷の字で書いてあった。荷物と一緒に大谷の手紙が入ってた。「小西んちの住所を忘れちゃったから、勝手に小西んちの住所を考えてみたんだけど、これで届くかな?という私の夏休みの実験も兼ねて、小西にお中元を贈ります。大谷より」
・・・・・・・・・・・。
せっかくなので、大谷のお中元の水ようかんを食べみた。甘くておいしいかった。しかし、三成以外の人間に対して、とことん適当、ぞんざいになってゆく大谷に、私は泣けてきた。いや、熊本城の隣りのしょぼい家で私の宇土城に荷物が届いてしまう事実にも、ダブルパンチで、私は泣けてくるのかもしれなかった。
カテゴリ:小西行長くんの日記 | 2009-07-16 公開
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