後藤又兵衛くんの日記:第33回 遅刻の理由


後藤又兵衛7月17日

俺はずっと主君の吉兵衛(黒田長政)のそばに仕えてきた。賤々岳の戦いに、関ヶ原の戦い-吉兵衛の活躍は、誰よりも近くで見てきた。朝鮮でのいくさでは、吉兵衛と俺は同じ地獄を見てきた。黒田の兵を無事に日本に帰還させる為、二人で奮闘もした。しかしいつの間にか、吉兵衛と俺の間には、深くて埋まらない溝ができてしまった。

今日、黒田家の朝礼に俺は見事に遅刻した。吉兵衛は黒田家中の前で「GM、遅刻の理由は?」と俺に尋ねた。GMとは後藤又兵衛、俺のことだ。「寝坊です。」と俺は正直に答えた。

GMの家は遠く、デトロイトにあるから遅刻したのかと思った。」と吉兵衛はほざいた。遅刻した俺が一番、悪い。しかし、凍るようなその親父ギャクも、吉兵衛の何もかも全てが時々、俺の生きる気力をとことん奪う、威力を持つのであった。

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