後藤又兵衛くんの日記:第30回 島左近発見
4月24日
俺が屋敷の廊下を歩いていたら、前方から主君の吉兵衛(黒田長政)が険しい顔でやってきた。福島正則殿も一緒だ。
「又兵衛!島左近は今、九州にいるという情報を得た!今からわしは左近を捕まえてくる。友達の福島殿も応援にかけてくれたわい!」と吉兵衛が言った。
「関ヶ原合戦で、黒田隊は島左近隊に苦しめられましたが、もう終わったこと。逃亡した左近を追っかけ回して、殿、しつこいですよ。」と俺は言った。「一度受けた屈辱を忘れてたまるかッ!」と吉兵衛は言った。
そして「今からそいつを~これからそいつを~殴りにいこうか~YAH YHA YAH YHA・・・・・」と福島殿と歌い始めた。かと思ったら「又兵衛、何をボケッと聴いとるんじゃ!正面から風が吹かない「YAH YHA YAH」は「YAH YHA YAH」ではないッ!」と叫んだ。
はあ?!知るかよ。俺は仕方なく、自分の懐から扇子を出した。福島殿と吉兵衛は拳を力強く前に出し「YAH YHA YAH YAH YHA YAH~」とまた歌い始めた。ふたりの陣羽織がなびくように、俺は扇子で彼等に風を送り続けた。こんなむさ苦しいチャゲアス、他にいないだろう。つーか俺に何させんだよ、吉兵衛。
カテゴリ:後藤又兵衛くんの日記 | 2009-04-24 公開
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