伊達政宗くんの日記:第22回 数に入ってなかった成実
4月19日
おばんでがす~。今日、屋敷で家臣たちとお昼を食べてたら「支倉常長殿はその後、どうなっているのでしょうか。」と小十郎がおらに尋ねた。「支倉常長って誰だべ?」とおらが言うと「家出してローマに行った殿の家臣です。」と成実(しげざね)が言った。
「殿の命で、常長殿はローマに行かれたのです!」と小十郎が叫んだ。「冗談だべ。ローマのまんじゅうさ買いに、常長はローマさ行っだ。」「そのまんじゅう、おいしそうですね!」と成実は目を輝かせた。
「おらが常長に頼んだローマのまんじゅうは、おらとおらの大事なヒトの分、計37個。成実の分は数に入れ忘れだ。だから成実の分はねえ(ない)!申し訳ねがす~。」とおらは成実に謝った。すると成実はいきなり立ち上がり屋敷さ出てった。
147回目の家出だべ!「殿、おまんじゅうは、ただのおみやげです。常長殿はローマ教皇に会いに行かれたのです。」と小十郎が頭を抱えながら言った。勿論ちゃんと覚えてる。しかしローマ教皇って誰だべ。なんだべ。まんずまんず(まあいいや)。
カテゴリ:伊達政宗くんの日記 | 2009-04-19 公開
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