武田信玄くんの日記:第27回 武田信廉画伯
今日はわしの弟の、のぶくん(信繁)とちいのぶくん(信廉)と三人で戦国美術館に出かけた。今年の金賞作品は、流行画家の狩野永徳が描いた織田信長だった。
武田の画家である、ちいのぶくんの描いた高坂昌信は銀賞だった。わしとのぶくんは、金賞を取れなくて、がっかりしている、ちいのぶくんを励ました。すると後ろから、ぎゃああ!!!と叫ぶ声がした。わしの家臣、高坂昌信だった。
「丸一日、ちいのぶ殿のモデルをやって、できた作品がこれですか?!ムンクにしか見えませんよ!画風、怖すぎですよ!こんなの私じゃない!」
とイケメン高坂は泣き叫んだ。「私はポストモダンもしくは前衛なので、理解されにくい画風なのです。しかし見る人が見れば、高坂昌信という男はこんなにもイケメンなのかと、この絵を見て感嘆するでしょう。」とちいのぶくんは高坂を説得しはじめた。
「あんちゃん、ちいのぶくんは、落ち込んでいるようで全く自信を失っていないらしいね。アハハハ!」とのぶくんが笑った。わしも「ムフフフ!」と笑った。
カテゴリ:武田信玄くんの日記 | 2009-03-08 公開
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